越境

自分のMission、それは”越境”にある

最近”Mission”に関する講演や書籍を読んで、自分のMission、つまり使命について考えてみる機会が増えた。仕事に対してではなく、自分の人生を通じてのMissionだ。

大げさに聞こえるかもしれないけど、この情報過多の時代で無限の選択肢から様々な決断を下さなくてはいけない場面が多くなっている今。前方を照らし背中を押してくれるMissionは本当に必要だと、最近すごく思うようになった。

じゃあ、自分のMissionは何だろうか?

最近、それを初めて言葉で理解した瞬間があった。それはまさしく、この前読んだ本が表現していた言葉を借りるなら、決して大げさでもなく本当に「火花が散る瞬間」だった。

その日は、Mikeと夜ごはんを食べながら、4月から開始予定の北鎌倉古民家インキュベーター事業について意見を交わしていた。

「そもそも、この北鎌倉の古民家という場所で何がしたいのか?」という根本的な問いに対する答えがまだぼんやりしていたからだ。

2016年2月に設立したGrasschild Consulting合同会社は、越境ビジネスのスタートアップコンサルタントとして、外資企業の日本進出と日本企業の海外進出の0→1のコンサルティングサービスを提供している。

その延長線上にあるのが、今回始める北鎌倉古民家インキュベーター事業だ。

これまでの越境ビジネスのノウハウや経験をベースに、「越境を支える雑草のような強い基盤を共に創る場」という意味を込めて「共草庵」と名付けた。

そもそも、「共草庵で、何がしたいのか?」を改めて考えるようになったのは、知り合いから古民家で訪日外国人を対象にした異文化体験のイベントをしたいので利用したいというリクエストがもらったからだ。

北鎌倉には、その土地柄さまざまな古民家があり、その非日常的な空間を利用したコーワーキングやイベント体験の事業を行っている場所が多い。最近だと、訪日外国人がさらに増えていて、日本の文化を体験をするには格好の場所だろう。

その流れを考えると、今の北鎌倉古民家の雰囲気はそういった体験イベントに合っているとおもうし、個人的には非常に興味がある。でも、それが共草庵で自分達が実現したい「越境」なんだろうか。

問題は、「越境」の定義だった。そして、ここに僕のMissionがあったのだ。

越境の定義(大辞林 第三版より):境界、特に、国境を不法に越えること。 「 -して隣国に侵入する」

自分の中で、これまで「越境」という言葉を使うときに「国を超える」「異文化」という言った意味で使っていたことに気づいた。それを言葉にすると、Mikeはこう言った。

「越境という意味を、もっと広義で捉えたらどうだろうか。」

つまりは、こういうことだ。

越境の”境”は「国境」ではなく、「既存の線」と考えた場合、越境は、「当たり前」や「普通」とみなされている既存の概念や枠を超えること、と定義することができる。現に、「国境」も人間が勝手に作ったただの線である。

この定義をさらに拡張し、自分のMissionへと繋げてみると、こうなる。

僕のMissionは、「越境」という「既存のAが(Discipline)が枠を越え、全く異なるB(Discipline)と交流(Exchange)することで、新しい価値を生み出し、社会や人に貢献すること」

そして、その土台を共に創る場所、それが”共草庵”なのだ。

火花が、散った。。。。

越境をこういう風に定義してみると、僕は37年間という人生の中で、色々な「越境」を挑戦を繰り返してきたことになる。

留学や外資企業の日本進出や日本企業の海外進出といった実際に国境を超えることで、様々なものや人と交流し、新たな価値を体感してきた。そして、結婚という価値観を超えた、同性結婚も「越境」だった。

失敗も後悔も数えたらきりがないけど、それでも僕自身が「越境」をこれからも続けていきたいし、「越境」する仲間を支えるインキュベーターを始めたいと思うのは、やはり根底には越境することが「好き」なんだと、改めて思えた。

先日引退を発表したイチロー選手の引退記者会見で、彼のシンプルな言葉が心に響いた。

“野球だけでなくても良いんですよね、始めるものは。自分が熱中できるもの、夢中になれるものをみつけられれば、それに向かってエネルギーを注げるので。そういうものを早く見つけて欲しいなと思います。

それが見つかれば、自分の前に立ちはだかる壁に向かっていける。向かうことができると思います。それが見つからないと、壁が出てくると諦めてしまうということがあると思うので。

色々なことにトライして、自分に向くか向かないかというよりも、自分が好きなものを見つけてほしいなと思います”

「越境」は、海外に行ったり英語を話したりする人だけの問題ではない。

あなたにとっての「越境」とは何ですか?

2019年4月1日、北鎌倉古民家:越境インキュベーター「共草庵」が遂に幕を開ける。

名前に謎の英語ミドルネームが入ってますが、100%純粋な日本人です。京都出身で、現在は湘南エリアにアメリカ人のパートナーと愛犬さし美と暮らしています。

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