結核隔離入院ダイアリー

隔離入院4日目:シャバに出たい。

隔離生活初の花金。なんて、切ない響き。

人はここを塀の中と呼ぶ。そして、外の世界を「シャバ」と。

入院生活4日目でようやく時差ボケが抜けてきた。それまでは、深夜に目が覚めてなかなか寝付けない日々だった。電気も付けれないし、ただ目を閉じて眠気を待つしかなかった。

ここには、色々な人が入院している。徐々に精神的にも安定してきたので、共通部屋に顔を出すようになってくると、それがわかる。

94歳のつわものがいる。戦後に結核を患い、2年半入院し、その後70年間症状がなかったが、最近発症して入院したらしい。結核菌70年のベテラン。会うごとに結核70周年を自慢している。

隣のベットには、蟹江敬三似の自分より1週間早く入院した先輩がいる。常に食事の愚痴を言い、保健師や看護師に脱走をほのめかしている。口癖は、「刑務所よりもひどい待遇」

津川雅彦も、不愛想だが今日は夜ごはんに稲荷ずしを皆に配ってくれる。彼にはほぼ毎日面会に来てくれる奥さんらしき人がいて、いつも中庭のベンチで話している。

患者同士の話の内容は、いつも同じだ。

食事がまずい。味気ない。

暇。暇。暇。

どこも悪くないのに、監禁されていることのふがいなさ。

そして、二週間に一回の検査の結果。陽性になった時の家族に電話で伝えるときの切ない声。

年齢もバックグランドもバラバラだけど、皆想いは一つ。

シャバに出たい!

写真は、母が送ってくれたL字型の抱き枕。入院グッズは増える一方。

名前に謎の英語ミドルネームが入ってますが、100%純粋な日本人です。京都出身で、現在は湘南エリアにアメリカ人のパートナーと愛犬さし美と暮らしています。

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