結核隔離入院ダイアリー

隔離入院22日目:6%の奇跡

「結核患者の全体の6%が30代」という数字を聞いて、改めて自分の年でこの病気にかかるのは、珍しいんだなと実感する。

隔離入院してから、基本的毎日やらなくてはいけない事は、一日一回4種類の薬を飲み、検温と血圧、脈の検査くらいしかない。あとは、ひたすら安静にするというのが仕事なんだろう。

それ以外に、定期的に各勉強会に少なくとも一回は参加しなくてはいけないというルールがある。看護師、薬剤師、そして栄養士の先生がそれぞれ勉強会を開催するので、計3回は参加しなくてはいけない。暇を持て余している人も多いので、中には、何回も同じ会に参加するつわものもいるらしい。

一方、僕自身は基本的になんだかんだ忙しく過ごしているので、何度か誘いを受けたがひたすら断り続けていた。がしかし、「出席できないと退院できないよ」という切り札を使われてしまい、しぶしぶ参加している。

自分がなぜ6%の一員になったのか、その原因を色々考えてみると、やはり気が付かないうちに免疫力が落ちていただなと思う。そして、(おそらくだが)海外で感染した可能性が高いことがわかった。

症状が全く出ないまま入院となるケースは珍しいらしく、大概は最初は風邪かな?と思って油断してたら、なかなか症状が治まらず、結果結核だったということが多いらしい。その場合は、入院も長引くらしい。

勉強会以外にも、定期的にX線を取る機会がある。最初は、看護師さんがレントゲン室まで連れて行ってくれたが、二回目以降は自分で行くようになる。

隔離病棟からレントゲン室へ向かう間。そして、レントゲン室から隔離の世界へ戻る帰り道。その、1、2分の間につかの間の「自由」を感じずにはいられない。それは、本当に不思議な感覚だ。コンビニにいる店員さんや、待合室で番を待つ外来患者。廊下を歩く看護師。面会に来た家族。そんな普通の風景が、すごく歪んで見える。

そういえば、もう3週間も「自由」を奪われているんだ。と改めて実感する一方で、本当に自分はこれまで自由に生きてこれたんだな。と心底思う。そして、それをごく当たり前の事だと思い、一切感謝すらしてなかったんだって。

こういう形なくてよかったけど、でもそのことにこの年で気づけたことは、6%の奇跡かもしれない。

関係ないけど、レントゲン室から病棟に一人戻る時、いつも必ず頭によぎる言葉。それは・・・

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名前に謎の英語ミドルネームが入ってますが、100%純粋な日本人です。京都出身で、現在は湘南エリアにアメリカ人のパートナーと愛犬さし美と暮らしています。

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